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zoom RSS ファビオ ボタッツォさんのライブに行った。

<<   作成日時 : 2015/10/07 22:47   >>

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ファビオ ボタッツォさんのライブに行った。

新潟市にある「A7」というお店。
ジャズバー的なお店は、だいたいジャズの用語がそのまま店名に使われていて、検索すると他の検索ワードと被ってしまい、検索しづらい。
そうゆう不親切な所が実に「ジャズ的」であり、わたしは好きだったりするのだが、
一般的に言って、その様な特徴を持っているというのは短所に数えられるのであろう。

「A7」というのはコードの名前だ。
ラ ド♯ ミ ソ と弾くとA7になる。
でも、アルファベットと数字の組み合わせというのは他の分野でもいろいろな物に使われているので、
お店の固有名詞として使うには少し紛らわしい。

そんなお店で行われたライブに行ってきた。
ビッグバンドで音楽監督をしてくれているマーク氏と親交のあるイタリア人ギタリストのライブである。
弦バスとのデュオというわたしの大好物な編成だったので、ライブの宣伝をfacebookで見かけたのはライブの始まる2時間前、しかも出先での事だったが、
わたしはfacebookのお知らせをみた次の瞬間車を走らせていた。

客はわたしを入れて4人ほどだっただろうか。
ジャズのライブとはそうゆう物だ。
客の入りが音楽の質と比例しないのがジャズの悲しい所だ。
演奏は実に素晴らしい物だった。

ファビオは近頃ヘッドレスのスタインバーガーの様なタイプのギターを使っているらしい。
facebookの写真でよく持っているのを見かけるからだ。
普通はジャズの、しかも小編成で使うギターではない。
もっといろいろなエフェクトをかましたり大きな音を出したりするのによく使われるギターだとわたしは認識している。

しかし、ファビオはそのギターを使って実に繊細で控えめでクールなプレイを聴かせてくれた。

ファビオのアンプから出る音はとても小さかった。
狭いお店の一番奥のお客には、この音が聞こえているのだろうか?と思う様な音量で、しかし、ファビオは平気な顔をして弾いている。

わたしは一番前の席に座って、身を乗り出す様にしてファビオのギターを聴いた。
ファビオのギターは控えめで無駄のない、しかし実に美しいフレーズを紡ぐ。
ソリッドのエレキギターから出ているとは思えない程に多彩な音色、広いダイナミクスレンジ(音量差が広いという事だ)

ギターと弦バス2人っきりのステージ。
ギターはもっと沢山の音数をもっと大きい音で弾いてもいいように思える。
しかし、ファビオは下手をすると弦バスよりも小さな音量で言葉少なにジャズを語って聴かせてくれた。

その夜ステージの主導権を握っていたのは間違いなくファビオのギターであり、
彼は実に少ない音数でウォークしているベースよりもグルーブしていた。

ファビオの演奏を聴きながら、わたしは自分のプレイについて考えていた。
わたしのプレイは落ち着きがない。
音と音との空間、無音状態を恐れて無駄な音を出してしまう。
もっとシンプルに弾きたい。
でも、ついつい弾きすぎてしまう。
そんなわたしにはファビオの演奏はとても眩しかった。

あんな風に弾けるようになりたい。

届かないと思いつつも、そんな事を考える夜だった。

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